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お酒を法規制・違法化してもアルコール依存症問題が解決しない理由

お酒を法規制・違法化してもアルコール依存症問題が解決しない理由

お酒で悩んでる人の中には

「お酒は合法ドラッグたみいなもの。危険だから違法にしてほしい」

ということを言う人が結構います。確かにアルコールは依存性もありますし、酔って事件を起こす人も多くいますから、法律で規制し違法化するべき、という意見もわからないではありません。

ただ、アルコールを違法化してもアルコール依存症問題は(多少減っても)解決しないんじゃないか、とも思うんですよね。

 

覚せい剤は合法だった

終戦前の日本では覚せい剤(覚醒剤)が合法化されていました。ヒロポンって聞いたことないでしょうか、アレです。ヒロポンはリポビタンDくらいの感じで「元気が出る薬!」と売り出されてたそうです。(薬局で買えた)

覚せい剤って日本生まれの薬物なんですが、当初は一般の人も使える状態だったわけです。戦線にいる兵隊の人たちはヒロポンを使って戦意高揚させたり、興奮状態を無理やり作り出し戦っていたんです。しかし戦後、そういう行為と覚せい剤の依存度の高さが相まって廃人が増えてしまいました。

そして違法薬物になり、現在にいたります。ではお酒も覚せい剤と同じように違法化すればいいのか?っていうと、僕としては疑問が残ります。

 

お酒を違法化しても依存症問題は解決しないんじゃないか?

個人的な意見ですが、お酒を方で取り締まっても、ろくなことが無いような気もしてるんです。

理由はいくつかあるんですが、ざっと書いてみます。

 

お酒の依存度って法規制するほどなのか?

まずお酒の依存度は法規制するほどか?ということ。

僕はアルコール依存症でしたから、依存することの怖さは分かってるつもりです。ただ、お酒を飲んでる人と依存者の割合を考えると、法規制するほどなのか難しいなって思うんです。

諸説ありますが、飲酒人口7500万人中、アルコール依存症に該当するのは100万人ほどと言われています。(リスクのある飲み方をしている人を含めると1000万人)

これ、単純計算でおよそ1.3%なんですよね。飲酒してる人の100人に1人くらいです。果たしてこのレベルで規制するべきなのか?と思うんです。

僕自身、アルコール依存で悩んでましたから、依存することが変なことっていうふうには思いません。だれでも起こりうる事。ただ、依存してる人だけを見て法規制うんぬんっていうのは最適解ではないですよね。

包丁を使った殺人が起きたから包丁をきっちり規制しよう、っていう議論はどうなんだろう、という感じです。

 

規制すると地下に潜ってしまい、劣悪なお酒が出回る

アメリカでは過去に禁酒法という法律がありました。そんな時代に違法なお酒を売りさばいたギャングといえば、アルカポネが有名ですよね。

禁酒法でお酒を規制した結果、世の中の人たちは違法なお酒に手を出したそうです。アルカポネなどのギャングが密輸したり作り出したお酒を闇市で購入し、飲んでいたそうなんです。

このとき、お酒の品質が非常に悪くなりました。

売る側も買う側も、少ない量で酔えるほうが好都合です。(売る方は度数の低いお酒を大量に仕入れるより度数の高いアルコールを少量仕入れた方が効率的)

工業用のアルコール(メチルアルコール)を使ったような劣悪で度数の高いお酒ばかり飲むようになり、失明する人もいました。

そして、お酒の売上はすべて闇の資金になったんです。国が売っていたら税金として還元されたはずのお金が、すべてギャングの資金源になったということです。(まあ、税金の場合は政治家というギャングだちに巻き上げられてるという面も否めませんけど…)

さらに驚きですが、こういう状況は禁酒法をやめると改善されていったんです。規制が正義とも限らないんですね。

 

一番の問題点は違法化すると周りや医療機関への相談に壁ができてしまう事

一番の問題って、違法薬物に認定されてしまうと、気軽に相談できなくなることだと思うんですよ。

たとえばあなたが違法薬物のコカイン中毒になってるとして、それを家族や仲間、医療機関へ相談できるでしょうか?僕は無理です。だって、法を犯してるという意識がありますから、口に出せません。

医療機関に言って相談したり、友達に言って通報されたらどうしよう…という不安から孤立し、余計に薬物依存症になってしまう。

その結果、周りはプッシャー(売人)や同じ中毒者だけになってしまうか、孤立します。

ただでさえアルコール依存症は自覚がなかったり否認する病気ですから、回復の道は絶たれてしまいます。

 

法規制よりもまずは回復しやすい社会が必要

お酒を飲むと快楽を感じる物質が脳内に溢れます。その結果、楽しい気分になります。人間が生きていくうえでそういう娯楽も大切ですよね。ただ、いきすぎると依存症になってしまうわけです。

そして、アルコール依存症になる人というのは、体質や性質的に何かしらに依存しやすいんじゃないかって、経験者として思うんですよね。僕自身の経験を通して。

つまり、お酒を規制したところで、何か別なものに依存するか、法を犯すことになるんじゃないかな、と。それよりも本人の考え方や捉え方を修正したり、社会的に依存症者が治療・回復しやすいようにするべきじゃないか?と思うんです。

そのための一つとして、僕は断酒コミュニティを運営したりブログで発信してます。

 

さいごに

今回書いたことはあくまで個人的な見解です。正しいかどうかはわかりません。

ただ、やはり何ごとも歴史から学ぶことは大切です。禁酒法時代には闇のお酒で病気になったり狂ってしまった人が増加し、禁酒法を廃止すると改善された、というのも興味深い点ですね。

とはいえ、現在の日本のお酒はあまりに(カジュアルな見た目で)度数が高くなりすぎてるようにも感じます。ストロングゼロなんかはジュースみたいな見た目ですが、日本酒1合分かそれ以上のアルコール含有量です。

≫ストロング系酎ハイの純アルコール量を計算する方法【アル中に注意!】

お酒全体を規制しないにしても、市販のお酒の度数などはもうちょっとどうにかしてもいいんじゃないの?とは思いますね。

 

あなたはどう思いますか?

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